RubyKaigi 2022に現地参加した
RubyKaigi 2022に現地参加した。RubyKaigi 2019も参加したので、それに引き続きの参加だった。
会場
会場の三重県総合文化センターは巨大な複合施設で、ホールや図書館やショップやカフェがあって、ちょっと離れたところに茶室もあったりして、見て回ってるだけでも楽しかった。
総合文化センターの前の道を挟んで向かいには三重県総合博物館があって、こっちも大きい建物だった。総合文化センターとは歩道橋で直結していて、休憩時間に展示を見にいったりしていた。
セッション
印象深かったセッションをいくつかメモ。
Ruby meets WebAssembly - RubyKaigi 2022
RubyのWASM対応は今後どういうふうに利用が広がっていくか楽しみ。
仕組みがよくわかってなかったけどちょっと把握した。Ruby実行環境がWASMのバイナリになって、その上でWASMに構築した仮想ファイルシステムにRubyスクリプトが格納されて、Rubyプログラムが動く、というふうに理解した。
Ruby Archaeology: Forgotten web frameworks
かつて開発されたWebフレームワークの話で、Railsが覇権を取るまでにいろいろなWebフレームワークが存在したということだった。もちろん聞いたことない名前ばかりだったけど、自分がWebの世界に入ったころのPHP界隈もそんな感じだったなと懐かしい気持ちになった。
Megaruby - Running mruby/c programs on Sega Mega Drive
いちばん楽しみにしてたセッション。
SEGAの書体で「RUBY」のロゴが表示されたところとか最高だった。スライドがメガドライブで動いていてそれ自体がデモになってるのもおもしろい。
Wordleクローンの答えが「MRUBY」だったりもよくできていて、最後まで楽しいセッションだった。
Implementing Object Shapes in CRuby
Object Shapesの仕組みとメリットがよくわかった。
ベンチマークで実行速度はそれほど改善が見られなかったみたいだけど今後も改善がされていくんだろうし、メモリの使用状況にもメリットがあるみたいなのでRuby本体に組み込まれるのが楽しみ。
感想
MatzのキーノートやRuby Committers vs The Worldでもたしかコミュニティの手助けが必要というようなことが何度か言われていて、自分に何ができるのか考えたりしていた。
せっかくなので海外の発表者のセッションをなるべく聞いていて、英語でもだいたいなんとかなると思ったけどだいぶ厳しかった。10%くらいしか聞き取れなかった。
英語が聞き取れればもっと内容理解できたり笑いどころも笑えるのに…と悔しい気持ちになった。Duolingoを2ヶ月ちょっと続けてるけど、もうちょっと真剣に英語学習に取り組みたい。
スポンサー企業やフルタイムコミッターを雇用している企業を見て、会社組織として技術やコミュニティに投資していくということについて考えさせられた。
どんな意思決定が行われてたり、具体的にどんなメリットを見込んでいるんだろうか。
まだ理解できてなかったり聞けなかったセッションもあるので、後日公開されるスライドや動画をみて復習していこうと思う。振り返りイベントがいくつかあるみたいなのでそちらにも参加したい。
余談
2日目の夜、津駅前で晩ごはんを食べたあと周辺をうろうろしていたらそこかしこでRubyKaigi参加者と思しき人たちを見かけて、お祭りのような風情があってよかった。